紙copi Liteとは、有料ソフトである「紙copi」ソフトの無料版です。初めて公開されてからかなりの年数が経っています。それでもいまだにコアなファンが多いと思われます。
「紙copi Lite」は、簡単に説明すると、スクラップブックのようなソフトです。
例えば、ネットサーフィンをしていると、こんなときは、こういう方法があるのか?こういう時に、これを使えば、便利だなというような新しい発見があると思います。
それをスクラップブックのように保存しておくことができます。本物の紙でできたスクラップブックだと後で、必要な情報を探すのに苦労することがあるかもしれません。
しかしこの「紙copi Lite」というソフトは、保存しておいた情報を箱(カテゴリ)ごとに分けることができます。また検索機能もあり、以前、保存した情報を簡単に探すことができます。
しかもこの「紙copi Lite」はフリーソフトですが、テキストファイルを整理するのにも役立ちます。そのためPCのテキストファイルで小説を書く際に使用している方もいるそうです。
紙copi Liteが公開されてからしばらくは、かなりのユーザーがいたと思いますが、残念ながらIEのサポートが終了した2022年6月以降、使う方は、減ったと思われます。
というのは、紙copi Liteで保存できるのが、基本的にIE(インターネットエクスプローラー)での使用の際に、限定されていたからです。
また、他のブラウザの方は「IE Tab」という拡張機能を使って紙copi Liteを使用していた方もいらっしゃると思います。
しかしそれでもなんとか使いたいという方は、私も含めて多いと思います。
そういうと、今なら、同じような機能を持ち、多機能なフリーソフトが最低でも2つはあるではないか?
と思われる方もいらっしゃるでしょう。もちろん私も知っています。
しかしそれらのソフトと紙copi Liteとでは、大きく違う点があります。
今回の記事では、IEのサポートが終了した後でもWindows 10で、紙copi Liteを私が使い続ける理由と私の使用の仕方をご紹介します。
注意事項!
紙copi Liteは、2009年ぐらいから更新を停止しているため、動作環境は、基本的にWindows 2000/XP/Vista/7となっておりWindows 10はサポートされているかどうかはわかりません。
そのため、もし今回の記事を読んで「紙copi Lite」を使用する方は、くれぐれも自己責任で行って下さい!
目次
私が、現在でも紙copi Liteを使い続ける理由とは!?
現在、主流のスクラップブックソフトを使わない人の主な理由には以下のようなことあると思います。
●現在、主流のスクラップブックソフトは、基本的に無料版の場合、保存先がクラウド上(ネット上)であること。
●使用するためには、ほとんどの場合、アカウントが別に必要になること。
※別途、マイクロソフトアカウント等が必要になることがあります。
●無料版の場合、保存容量に制限がある場合があること
特にクラウド上にデータを保存するというシステムは、非常に便利ですが、一度も使ったことのない方や人によっては不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
Windows 10での私の紙copi Liteの使用方法!?
実は、IEのサポートが終了した現在でもWindows 10のPCで紙copi Liteを使おうと思えば使えないことはありません。
ただし、いくつかの機能は使えなくなってしまいます。また以前よりは使用する際に、少し手数がかかります。
方法は、大きく分けると2通りあります。
●使用しているブラウザで自分が保存したいウェブページを普通に保存して使う方法
●自分が保存したいウェブページをPNGやJPEG等の写真として保存して使用する方法
注意事項!
どちらにしても現在の紙copi Liteは、Windows 10に正式に対応しているかどうかはわかりません。また、IEのサポートもすでに終了しています。
さらにソフトの更新がしばらく行われていませんので、上記の方法で使う方は、すべて自己責任で行って下さい。
ウェブページを普通に保存して使用する方法
まずは、メリットとデメリットを紹介します。
メリット:比較的簡単にウェブページを保存できる。
デメリット:範囲を選択して保存することができない。「紙copi Lite」で開く際に結構な読み込み時間がかかる。読み込み時間は、30~60秒ほど。
また、ウェブページを保存して、そのまま取り込むので、そのウェブページにウィルスやマルウェアなどが仕組まれていた場合は、コンピュータウイルスなどに感染する恐れがある。
ただ、有料のセキュリティソフトを導入していれば、通常、不審なウェブページを開いた時にセキュリティソフトが反応するので、そのウェブページをPCに保存してもコンピュータウイルスに感染する可能性は低いと思われます。
比較的簡単に保存できますが、個人的には、この方法ではなく、後で説明する方法をお勧めします。
とりあえず、私もたまに、このやり方で保存することがあるので一応、説明しておきます。
1、まず「紙copi Lite」のデータが保存されているフォルダを探して、そのショートカットをデスクトップに作成します。
「紙copi Lite」のデータの場所は、Windows 10の場合、
まずデスクトップのPCのアイコンをダブルクリックします。
次に、左側のメニューの「ドキュメント」をクリックします。
右側のメニューに「Kami Data」というフォルダがありますので、そのショートカットをデスクトップに作ります。
以下のようになります
これは、もう一つのやり方のときも同じです。
事前にショートカットを作ってから、保存したデータを直接「Kami Data」に保存しないと「紙copi Lite」がフリーズする場合がありました。そのためです。
2、次に、ネットで上でウェブページを保存します。
ブラウザによって保存方法が若干違いますが、それほど難しいことはないと思います。
グーグルクロームでは、右上の「設定ボタン」をクリック→「その他のツールをクリック」→「名前を付けてページを保存」でOKです。
すると以下のように、2つのファイルが出来上がります。
そうしたら、先程作っておいた「Kami Data」のショートカットをクリックして保存したいフォルダ(箱)に、保存した2つのファイルを入れます。
3、「紙copi Lite」を起動して先程、保存したの2つファイルが入っている「箱」を選択して先程のファイルをクリックすると閲覧できるはずです。
※ただし読み込みにかなり時間がかかる場合があります。またこの方法だと、選択した範囲だけを保存して閲覧することはできません。
ウェブページをPNGやJPEG(写真)で保存して使用する方法
まずは、メリットとデメリットを紹介します。
メリット:1ページ丸ごと保存することも、自分が必要とする範囲だけを選択して保存して「紙copi Lite」で閲覧することも可能です。また表示速度も速いです。
デメリット:pngやjpeg(写真ファイル)として保存しますので容量がやや大きくなります。
この方法は、基本的にブラウザの拡張機能を使いますので、グーグルクロームやMicrosoft Edgeなどで可能です。他のブラウザに関しては使ったことがないのでわかりません。ただ、そのブラウザにウェブページをpngやjpegで保存できる拡張機能があれば可能だと思われます。
1、一つ前の章のやり方と同じく、事前に、まず「紙copi Lite」のデータが保存されている「Kami Data」フォルダを探して、そのショートカットをデスクトップに作成します。
やり方は同じですので、前の章の手順1をご覧ください。
2、グーグルクロームやマイクロソフトエッジの場合は、ブラウザの拡張機能で「ウェブページ全体をスクリーンショット – FireShot」を追加します。
※このやり方については、それほど難しい作業ではないので省略します。
ちなみにグーグルクロームの場合は、
「chrome ウェブストア」にアクセスして検索欄に「ウェブページ全体をスクリーンショット – FireShot」と入力してエンターキーを押して、インストールするだけです。
egeの場合も「chrome ウェブストア」が利用できるようになりましたので多少設定の変更が必要ですがこの拡張機能のインストールが可能です。
3、「ウェブページ全体をスクリーンショット – FireShot」という拡張機能をブラウザにインストールした後、拡張機能を事前に使いやすくしておきます。
グーグルクロームの場合!
ブラウザの右上にある拡張機能のアイコンをクリックします。
それから「ピン止め」のアイコンをクリックします。
すると「ウェブページ全体をスクリーンショット – FireShot」のアイコンがブラウザの右上に表示されるようなります。
4、先程、ブラウザの右上に表示された「S」のアイコンをクリックします。
オプションで、写真で保存する場合、PNGで保存するか?JPGで保存するか?チェックを入れて選択します。
基本的にどちらを選んでもそれほど変わらないと思います。
保存するウェブページによって当然、保存容量が違いますが、jpgの方がやや容量が少なくなる場合が多いです。しかし保存するウェブページによっても違いますので好きな方を選べばいいでしょう。迷っている方は「jpg」でいいと思います。
チェックを入れたら一番下の「適用して閉じる」をクリックして設定を反映させて画面を閉じます。
5、あとは、保存したいウェブページが見つかったらそのページが開いた状態で、先程ブラウザの右上に表示させた「S」のアイコンをクリックします。
ページ全体を保存したい場合は「ページ全体をキャプチャ」
ウェブページの一部を保存したい場合は「選択範囲をキャプチャ」をクリックします。
「選択範囲をキャプチャ」をクリックした場合は、選択範囲を自分で選択することが可能です。
6、そうすると以下のような画面が表示されますので、「画像として保存」をクリックします。
※紙copi Liteは、PDFファイルの読み取りができません。そのため今回は「画像として保存」をクリックします。
7、写真として保存したウェブページを初めに用意した「Kami Data」のショートカットをクリックして保存したいフォルダ(紙copi Liteの箱)に移動、もしくコピーして保存します。
これであとは、紙copi Liteを起動すれば、先程保存したファイルを表示することができます。PCのキーボードの「Ctrl」キーを押しながらマウスホイールを外側にスクロールすると画面の「拡大」が、内側にスクロールすると画面の「縮小」が可能です。
ウェブページを保存する際の注意事項!
紙copi Liteはテキストファイルを整理するのにも便利!
紙copi Liteの特徴のメインは、ウェブページの保存ですが、実は、テキストファイルの整理にも便利です。
ウェブページを保存したときと同様に、テキストファイルを分類ごとに分けることも可能です。
また、「紙copi Lite」で私が特に気に入っているのは、
通常、PCのテキストファイルでフォントの大きさを調節するとそれが他のすべてのテキストファイルに適用されてしまいます。
つまり、ひとつのテキストファイルのフォントの大きさを16にすると、すべてのテキストファイルのフォントが16になってしまいます。
しかし「紙copi Lite」が優れているのは、「紙copi Lite」の箱(フォルダ)ごとに独自にテキストファイルのフォントの大きさを調節できることです。
※ソフトを起動後、上部のメニューの「箱」→「箱の書式」から設定できます。
しかも、変更したフォントのサイズは、その箱(フォルダ)にしか適用されません。そのため「紙copi Lite」で箱(フォルダ)の書式設定でフォントのサイズを大きくしても、通常のPCテキストファイルは、以前のフォントの大きさのままで変更されません。
この点がとても気に入っています。
補足事項!ちょうどこの記事を書いているときに22H2の一般提供が開始されました
私のPCは現在、Windows 10 バージョン21H2で、21H2のサポート期限が切れる2023年6月13日ギリギリまでは、21H2を使い続けるつもりです。
というのは、新しいOSのバージョンは、出始めの頃は、不具合がある可能性があること、それと過去の経験から、一度にメジャーアップデートするより、Windows アップデートを重ねていき、最後に、大型のメジャーアップデートを行った方が、アップデートにかかる時間もかなり短く済むからです。
そのためしばらくは、22H2にバージョンアップするつもりはありません。
そのため、今回紹介した「紙copi Lite」が22H2で問題なく使えるかはまだ試してません。
今のところ、Windows 10バージョン21H2では、私が使っている限り、特に不具合が出たことはありません。
とにかく「紙copi Lite」は、私にとって、非常に使いやすく、データの保存先がPCのローカルディスクなので別にアカウントを取得する必要もありません。
そのため私は、使える限界まで「紙copi Lite」を使っていきたいと思っています!
次回の記事では、クラウド上ではなくPCにデータを保存してPDFを整理できるソフトを紹介したいと思います。
クラウド上にデータを保存できるスクラップブックソフトは、非常に便利ですが、私は、自分のPCにデータが保存されるタイプのスクラップブックソフトが好きです。
実は、「紙copi Lite」以外にも保存したデータ(PDF)をPCのローカルディスクに保存できるスクラップブックソフトがいくつかあります。
次回の記事では、そのソフトについて紹介します。
私は、そのソフトと「紙copi Lite」を使い分けて使用しています。