動画によっては、音量が小さくて動画再生プレイヤーで、聞きづらい場合が有ります。
現在の動画再生プレイヤーは、性能がよいので、プレイヤー自体の設定で音量を100パーセントより上げることが出来る機能を備えているソフトもあります。
しかし、それだと他の動画を再生したときに、今度は、音量が大きすぎて困ってしまいます。
一番いいのは、その動画自体の音量を上げてやることです。
今回の記事では、フリーソフトを使って音量の小さな動画を適正な音量に変換する方法を書いてみたいと思います。
もちろん、音量が大きすぎる動画の音量を下げることもできます。
動画の音量を調整するフリーソフトにも色々ある
オンライン上で動画の音量を上げたり下げたりすることができるサイトもありますし、ダウンロードしてPCにインストールして使用するフリーソフトもあります。
今回紹介するのは、ダウンロードしてPCにインストールするフリーソフトです。
もうひとつの特徴としては、動画を変換する際に映像データを再エンコードをしないで音声だけを変換することができる機能があるということです。
どんなに高機能なフリーソフトでも再エンコードを行えば、処理時間がかなり長くなるからです。
XMedia Recodeのダウンロードについて
今回紹介するのは、XMedia Recodeというフリーソフトです。
先ほど触れたように、映像データを再エンコードしないで動画の音量だけを変更することができます。
また、XMedia Recodeには、色々な機能がありますが、今回は、動画の音量を調節する機能について説明します。
※基本的に海外のフリーソフトですので、ダウンロードや利用は、自己責任でお願いします。
XMedia Recodeの動作条件
windows7、windows8、windows8.1、windows10に対応しています
XMedia Recodeのダウンロード先
https://www.xmedia-recode.de/en/download.html
上記のページのDown Load というところからダウンロードすることが可能です。
インストーラー版とポータブル版の両方がダウンロード可能でした。
※サイトのリニューアルなどによって変更になることがあります。
インストーラー版とポータブル版の違いについて!
インストーラー版
基本的にPCのプログラムファイルにインストールして使うタイプ
ポータブル版
インストールが不要でダウンロードしたファイルを解凍するとそのまま使えます。
どちらを利用してもよいのですが、私は、レジストリをあまり書き加えたくないので、今回は、ポータブル版をダウンロードしてみました。
※サイトのデザイン、ダウンロード画面などは、サイトのリニューアルなどにより変更になる場合があります。
XMedia Recoeの使い方について
先ほども書きましたが、XMedia Recodeは、色々なことができる多機能なソフトです。
その中で、今回は、動画の音量を好きな音量に調節して変換する方法について説明します。
1、まずXMedia Recodeを起動します。
2、起動したら、起動した画面に音量を調節したい動画をドラッグ&ドロップします。
下の図の青い矢印のように動画をドラッグ&ドロップします
3、ドラッグ&ドロップした動画の名前が上部に表示されますので、そこをクリックして選択します。
クリックすると動画名などが、青色に変わります。
下の図を参照(赤枠部分)
4、形式のタブを選択します(初期設定でそうなっているはずです)
すると、その下にさらに形式という項目があります。
下の図を参照
初期設定では、形式が、3GPになっていますので、現在のファイルと同じ拡張子に変更しておいたほうがよいと思います。
例えば、音量を調節したい動画ファイルが、AVIならAVIを選択します。
初期設定のまま変換すると3GPファイルに変換されます。3GPファイルとは?
もし、初期設定のまま変換すると動画のファイルの拡張子が、3GPファイルになります。
余談ですが、3GPファイルとは、主に携帯やスマートフォンで用いられる拡張子です。
もし3GPファイルで変換しても恐らくほとんどの動画再生プレイヤーで再生が可能だと思います。
ちょっと試してみたのですが、ゴムプレイヤー、VLCメディアプレイヤー、MPC-HC、ライトオーロイなどで再生が可能でした。
※ただし、今回のように、音声だけを変換した場合は、正式な3GPファイルにならない可能性があります。
5、映像というタブが、ありますのでクリックして選択します。
そしてその下の一般をクリックします
下の図の赤枠部分
そしてモードという項目に注目します。
初期設定では、変換になっていますので、それをコピーに切り替えます。
↑上の図の青枠部分
コピーに切り替えないと映像データの再エンコードを行いますので処理時間が、かなり長くなります。
6、次に、先ほどのタブで音声トラック1をクリックします。
下の図の赤枠部分
そして左側のメニューの音量補正をクリックします。
↑上記の図の青枠部分
7、そうしたら、少し下にある音量補正という項目に注目します。
初期設定では、なしになっていますので、音量変更に変更します。
8、すると音量(%)という項目が、新しく表示されますので、右横にある空欄に、三角の矢印をクリックして数字を増やすか?好きな数字を入力します。
ちなみに1~500までの数字を入力することが出来ます。
501以上は、入力できなくなっています。恐らくあまり音量を大きくすると音割れの原因になったりするからではないでしょうか?
つまり最大で500%音量を増大できるということです。
小さくしたい場合は、99以下を入力するとよいでしょう。
9、上部にあるメニューの中のリストに追加をクリックします。
10、次に音量を調節して変換する動画の保存場所を決めます。
下の方に保存先という項目が有りますので、その右側にある参照というボタンをクリックして自分の好きな保存先を決めます。
上の図の右側に下の図が表示されているはずです
初期設定でもいい方は、そのままでもかまいません。ただ、初期設定の保存先をしっかり確認してください。
11、最後に上部にあるメニューのエンコードをクリックします
すると、エンコードが始まります。音声データだけのエンコードですので、処理時間は、短いと思います。
ちなみに30分ほどの動画の場合、古いパソコンのCPU(core2 duo)でも1分20秒ほどで処理が終わりました。
やはり映像データを再エンコードしないと処理時間が速いですね。
エンコードが終わったらOKボタンをクリックします。
以上で作業の終了です!
さらに動画の音量を上げたい場合は?
まれに、動画の音量が非常に小さい場合、上記の方法で最大の500%に音量をアップして変換しても、まだ音量が小さい場合があるかもしれません。
その場合は、一度、最大の500%で音量を上げて変換して、その変換した動画ファイルをさらにXMedia Recodeで変換してやれば、音量をさらに大きくすることが出来ます。
ただし音割れが発生する場合がありますので、気をつけてください。
XMedia Recodeは、非常に高性能、高機能なソフトですので、他にも色々な使い方ができます。
今回は、動画の音量を調節する方法について書いてみました。