私は、現在までに、7台のPCを使用して、そのほとんどのパソコンでメモリの増設(交換)を行ってきました。
デスクトップPCだけではなく、やや難易度の高い、裏フタ一体型のノートパソコンでメモリ交換をしたことも何度もあります。
そのため、今回は、デスクトップパソコンのメモリ交換(増設)なので簡単に終わると思っていました。
ちなみに前回、違うデスクトップPCでメモリ交換(増設)した際は、PCのケースを開ける時間を含めても開始から15分ほどで終わったと思います。
そのため、今回も簡単に終わると思い作業に入りました。
しかし、とんでもなく手こずりました!
まだ5年くらいは、このデスクトップPCを使いたいと思っていますので、ここに、このPCのメモリ交換時の注意点を忘れないように書いておきます。
目次
メモリ交換(増設)のきっかけは
現在のデスクトップPCは、OSがWindows 10で、メモリは、8GB。
正直、今まで一度も不便を感じていません。
それでは、なぜ、メモリの交換(増設)を行ったか?
それは、Windows 11の登場です!
ただ、私は、個人的に、現在Windows 10のデスクトップパソコンをWindows 11にバージョンアップする気は全くありません。
しかし、Windows 10のサポート期限が切れるまでに、Windows 12が登場しない場合、まず、ありえないとは思いますが、Windows 11にバージョンアップせざるを得ないことになります。
そのために、メモリを増設することにしました。
実際、私のノートパソコンは、最初からWindows 11ですが、PCのCPUのスペックが高いにもかかわらず、以前使っていた低スペックのCPUのWindows 10のPCより遅く感じます。
また、実際使ってみた個人的な感想ですが、Windows 10に比べるとかなり使いづらく感じました。
CPUのスペックが高いにも関わらず、新しいWindows 11のPCの方が動作が遅く感じるのは、やはり、Windows 11の必要最低限のスペックが上がったせいだと思われます!
特に、メモリに関しては、Windows 10では、最低2GBのメモリが必要でしたが、Windows 11では、最低4GBのメモリが必要になりました。
というわけで、デスクトップPCに搭載されている8GBのメモリを16GBのメモリへ交換(増設)することにしました。
まあ、デスクトップパソコンのメモリ交換(増設)は、基本的に現在の裏蓋が一体化されたノートパソコンのメモリ交換に、比べれば非常に簡単だからです。
メモリ交換(増設)してもモニターに何も映らない
まずは、一連の流れです!
1、現在使用しているメモリと同じDDR4の8GBのメモリを2つ購入
2、デスクトップパソコンの電源を切って、さらにPCのコンセントも外す。また念のためにモニターのケーブルもPCから抜いておきました。
3、デスクトップパソコンのケースの左右の蓋を開ける
※基本的に私は、左右どちらかしか開けませんが、このPCは、中がかなり狭かったので念のために両方開けました。
4、PCの中が狭かったので、そのままではメモリの交換ができないため、セカンドストレージとして使用していたHDDを一度、取り外しました。
※ちなみに以前使用していた同じ店で購入したPCは、PCケースの中が広く、そのままメモリ交換ができました。
5、メモリのスロットのレバーを上げて、既存のメモリを取り外す
※このPCのメモリのスロットのレバーは、上にひとつだけついていました。確か一つ前に使用していたデスクトップPCは、上下にレバーがあったと思います。
6、既存のメモリを2枚外して、新しいメモリをレバーを上げた状態で、初めは軽くとりつける。そして強く押し込みました。
それからPCの電源を入れましたが、
PCは、起動しますが、モニターにWindowsが表示されません。
また、そのままにしておくと、電源が切れて、再びPCが再起動します。
購入したメモリが不良品だった可能性もあると思い、元のメモリに付け替えましたが、症状は、変わらず、モニターにWindowsが表示されません。
PCの症状から考察する!
PCは、起動するが、モニターにWindowsが表示されない。再起動する。
元のメモリに戻しても同じ症状
メモリは、元に戻しても同じ症状だったので、恐らく、どちらも正常だと思いました。
モニターにWindowsが表示されない。PCが再起動を繰り返すということは、メモリが、ちゃんと認識されておらず、Windows 10の最低スペックに到達していないと思いました。
メモリを付け直す
もう一度メモリを2つとも外し、メモリスロットの上のレバーを上げてメモリを押し込みました。しかし今度は、前回よりもさらに強く押し込みました。
すると、メモリの上の方から「カチッ」という音が聞こえました。
やはり、さっきの押し込み方では、きちんとメモリが最後まで押し込めていなかったと思いました。
それにしても、今まで、こんなに強くメモリをスロットに押し込んだことはありません。スロットが渋い?きつくてメモリが差し込みにくいのだと思いました。
それと同時に、ひょっとすると、このPCと同じマザーボードに同じ症状が出ているのではないかと思いました。
その後PCを起動してみる
ダメです!
やはり、モニターにWindowsが表示されません。ただ、先程と少し違うのは、PCが再起動しなくなりました。ずっとPCは、起動したままです。
そこで、USBポートに外付けのWi-Fi機器を差し込んでみました。
すると、PCの電源が落ちて再起動しました。
ということは、あれだけ強くメモリを押し込んでも、それでもまだ不十分のようです。つまり、メモリが、まだ、ちゃんと認識されていないということだと推測しました。
もう一度、メモリを外して、取り付けを行う!
メモリのスロットの上のレバーを上げて、まずメモリを軽く入れて、それからまず、上の方を強く押し込みました。かなり強く押し込んだつもりですが、それでもさっきの「カチッ」という音がしません。
PCが壊れるのではないかと少し不安になりましたが、ここまで来たら、やれるだけやってやろうと思い、さらに強く押し込みました。すると、上にあげていたレバーが下がり、「カチッ」という音がしました。
問題は、これからです。
先ほどは、これでもメモリがちゃんと認識されませんでした。
そのため、今度は、メモリの下側の部分を強く押し込みました。充分、メモリを押し込んでいるつもりなのですが、上側で聞こえた「カチッ」という音が聞こえません。
離れて見てみると、メモリの下側の部分が、若干、上側に比べて出っ張っているような気もします。しかし、余程、気を付けてみないとわからないレベルです。
覚悟を決めて、さらにメモリの下側の部分を強く押し込んでみました(笑)
まじめな話、これ以上、メモリを強く押し込んだらスロットが壊れるのではないかと思う程、強く押し込んでみました。
すると、やっとメモリの下側から「ペチッ」という音が聞こえました。
気が付くと、額から汗が出ていました。
こんなに強く押し込まなければ、いけないなんて・・・・・
ただ、今回は、メモリの上と下側の両方から音が聞こえたので、これで大丈夫だろうという自信がありました。
PCを再び起動してみる!
成功です!
やっと、モニターにWindowsが表示されました。
時計を見ると、メモリの交換を始めてから3時間くらいが経過していました。
というのも、その間に、もう一つのPCでメモリの交換時の不具合などを検索したり、モニターが壊れたのかと思い、もう一つのPCにモニターをつないでモニターが壊れていないかを確認したため3時間ほど時間がかかりました。
ほっとしたのもつかの間!今度はPCが正常に作動しない!
やっとメモリ交換(増設)が終わったと思ったら、今度は、PCが正常に作動しないことに気が付きました。
例えば、ファイルをダブルクリックすると、そのファイルが開くのではなく、ファイルのプロパティが表示されます。フォルダも同じ症状で、ダブルクリックしてもファイルが開けません。
まともにPCが作動しない状態です!
しかし、今度は、メモリ交換をいままで7回ほど行っていますので、それほど慌てませんでした。
なんとなく理由がわかりました!
というのは、
PCは、初期状態では、高速スタートアップにチェックがはいっています。
高速スタートアップとは、メモリに現在のPCの状況の一部を保存して、次回、起動時に高速でPCを起動する仕組みです。
しかし、今回のメモリ交換で2度ほど失敗してPCを起動しましたので、起動に失敗したデータがメモリに記憶されていたのでしょう。
それをクリアするには、通常のPCの再起動ではできないことが多いです。
つまり、PCの完全シャットダウンが必要です。
PCの高速スタートアップが有効になっているか調べる方法
Windows 10での場合です。
1、PCのタスクバーの検索欄に「電源オプション」と入力します。
2、電源オプションをクリックします
3、「電源ボタンの動作の選択」をクリックします
4、すると、「電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化」という画面が表示されますので、下にある「シャットダウン設定」を見てみます!
上記のように、初期設定では、「高速スタートアップを有効にする(推奨)」にチェックが入っています。
上記の写真の「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックすると高速スタートアップのチェックを外すことができるようになりますが、個人的には、おすすめしません。
特別な理由がない限り、高速スタートアップは、有効でいいと思います。
通常は、高速スタートアップを有効にして、高速にPCを起動して、何か不具合があったときだけ完全シャットダウンして再起動するという方法を私はとっています!
PCの完全シャットダウンを簡単に行うには!?
正式なやり方もありますが、今回は、簡単に行う方法、つまり、特定のときだけ、完全シャットダウンする方法を紹介します。
Windows 10の場合です!
1、タスクバーの一番左にある、スタートボタン(Windowsのロゴのボタン)をクリックします
2、電源ボタンをクリックします
3、PCのキーボードの「Shift」キーを押しながら、 「シャットダウン」をクリックします。
PCを完全シャットダウンしてから起動してみると!
PCは、問題なく立ち上がり、問題なく作動するようになりました。やっとメモリの交換(増設)が完全に完了しました。
それにしても、
私のPCのメモリスロットのあたり運が悪かっただけならいいのですが、もし、私と同じマザーボードに、このような症状がでているなら、他の方もメモリの交換に非常に苦労するのでは?と思いました。
PCを製作するときに、PCのパーツ代を倹約するのは、今の世の中、ある程度、仕方のないことだとは、思いますが、倹約してもいいパーツと、だめなパーツがあることを改めて思い知りました。
本来なら、今回のPCのマザーボードの品番を明記したいところなのですが、ひょっとすると私のPCだけ・・・
という可能性もありますので、公開は、控えさせていただきます。
メモリ交換(増設)後、モニターに何も表示されないのは、メモリのスロットがきついせいでした!
もし、私のように、PCのメモリを交換(増設)した後、モニターに何も表示されない場合は、メモリのスロットがきつくて、しっかりとメモリがはめ込まれていないのが原因の可能性があります。
また、そういう時は、先程も少し触れましたが、モニターに何も表示されない。しかしPC自体は、動いている。
そしてPCの電源が落ちて、何度も勝手に再起動するという症状も同時に発生しやすいと思います。
メモリ交換後、PCの作動に不具合が起きる場合は?
PCの完全シャットダウンで元に戻る可能性があります
先程も少し触れましたが、メモリの交換に一度失敗すると、その後、メモリ交換を成功させても、PCのメモリに前のデータの一部が残っており、PCがうまく作動しないこともあるようです!
そういう場合は、PCを完全シャットダウンすると直る場合があります。