現在の日本の人口は、約1億2千万人ですが、西暦2100年には、約4000万人になるだろうと予想されています。
その理由のひとつとしては、結婚しないで生涯を独身で過ごす人が年々増えていることがあげられます。
結婚しない人が増えれば、子供の数も減少しますので、総人口も減ることになります。
考えてみると、昔は、私の周りでも、遅くても30歳くらいまでには、男女ともにほとんどの方が、結婚しているイメージでしたが、今では、30歳で独身の方は、たくさんいらっしゃいます。
恐らく、将来的には、益々、晩婚化が進み、生涯未婚率が増加すると思われます。
というわけで、今回は、以下のことを調べてみました。
●生涯未婚率の推移について!
●各年齢層による男女の未婚率について!
●現在未婚の人が5年後に結婚している確率!?
●平均初婚年齢の推移について!
生涯未婚率の増加について!
生涯未婚率とは
50歳の時点で一度も結婚したことがない人の割合を示します。
ただしこれは、あくまでも50歳を超えればその後、将来的に結婚する可能性が低いだろうということで作られた用語だと思われ、平均寿命が延びている昨今を考えると、基準になる年齢が今後50歳から60歳などに変化する可能性もあるように思います。
生涯未婚率の推移について!
年度 | 男性の生涯未婚率 | 前回に比べて | 女性の生涯未婚率 | 前回に比べて |
2015年 | 23.37% | 3.23%↑ | 14.06% | 3.45%↑ |
2010年 | 20.14% | 4.18%↑ | 10.61% | 3.36%↑ |
2005年 | 15.96% | 3.39%↑ | 7.25% | 1.43%↑ |
2000年 | 12.57% | 3.58%↑ | 5.82% | 0.72%↑ |
1995年 | 8.99% | 3.42%↑ | 5.10% | 0.77%↑ |
1990年 | 5.57% | 1.68%↑ | 4.33% | 0.01%↑ |
1985年 | 3.89% | 1.29%↑ | 4.32% | 0.13%↓ |
1980年 | 2.60% | 0.48%↑ | 4.45% | 0.13%↑ |
1975年 | 2.12% | 0.42%↑ | 4.32% | 0.98%↑ |
1970年 | 1.70% | 0.20%↑ | 3.34% | 0.81%↑ |
1965年 | 1.50% | 2.53% |
参考資料:国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料集(2015・2018)
上記の資料を参考に表を作成しています。
上の表からわかること!
一番新しい調査(2015年度)を見ると、
●男性の約4.28人にひとりは、生涯独身の可能性が高い!
●女性の約7.11人にひとりは、生涯独身の可能性が高い!
男性の生涯未婚率の増加率は、前回の調査に比べてやや鈍化したが、
女性の生涯未婚率の増加率は、2000年以降、すべて前回の調査を上回っている!
50年前の調査(1965年の調査)に比べて男性の生涯未婚率は、は21.87%増えて、女性の生涯未婚率は、11.53%増えている。
次回の調査(2020年)では、男女ともに、さらに生涯未婚率が増加すると予想される。
各年齢層の未婚率について!
各年齢層の未婚率
年齢 | 男性の未婚率 | 5年後の増減 | 女性の未婚率 | 5年後の増減 |
20~24歳 | 94.8% | -22.3% | 90.9% | -29.9% |
25~29歳 | 72.5% | -26.0 | 61.0% | -27.3 |
30~34歳 | 46.5% | -12.0 | 33.7% | -10.4 |
35~39歳 | 34.5% | -5.2 | 23.3% | -4.2 |
40~44歳 | 29.3% | -4.1 | 19.1% | -3.8 |
45~49歳 | 25.2% | -4.9 | 15.3% | -3.9 |
50~54歳 | 20.3% | -4.2 | 11.4% | -3.6 |
55~59歳 | 16.1% | -2.8 | 7.8% | -1.8 |
60~64歳 | 13.3% | -4.2 | 6.0% | -0.9 |
65~69歳 | 9.1% | -4.1 | 5.1% | -0.9 |
70~74歳 | 5.0% | -2.8 | 4.2% | -0.5 |
75歳以上 | 2.2% | 3.7% |
参考資料:平成27年国勢調査
上記の資料を元に表を作成しています
上記の表からわかること!
男性も女性も30~34歳までには、半分以上の人が結婚している。
30~34歳までに結婚している男性→ 約53.5%
30~34歳までに結婚している女性→ 約66.3%
5年後に結婚できる確率は?
男性、女性の婚姻率について!
年齢 | 男性の婚姻率 | 5年後との比較 | 女性の婚姻率 | 5年後との比較 |
20~24歳 | 4.9% | +21.5% | 8.3% | +28.4% |
25~29歳 | 26.4 | +25.1 | 36.7 | +25.2 |
30~34歳 | 51.5 | +11.0 | 61.9 | +8.6 |
35~39歳 | 62.5 | +3.9 | 70.5 | +1.7 |
40~44歳 | 66.4 | +2.4 | 72.2 | +1.6 |
45~49歳 | 68.8 | +3.5 | 73.8 | +2.1 |
50~54歳 | 72.3 | +3.7 | 75.9 | +2.4 |
55~59歳 | 76.0 | +2.0 | 78.3 | +1.4 |
60~64歳 | 78.0 | 76.9 | ||
65~69歳 | 80.9 | 72.8 | ||
70~74歳 | 83.7 | 65.4 | ||
75歳以上 | 78.2 | 34.3 |
参考資料:平成27年国勢調査
上記の資料を参考に表を作成しています。
※男性、女性の婚姻率とは、配偶者がいる方の数値です。死別・離別は、含まれていません。
この表からわかること!
5年後にどのくらいの人が結婚しているのか?ある程度の予測ができます。
推測方法!
例えば、20~24歳の男性の婚姻率は4.9%です。そして25~29歳の年齢層の婚姻率は、26.4%です。つまり5年後には、婚姻率が21.5%増えているわけです。
ということから考えると、20~24歳の男性の方が、5年後に結婚している確率は、およそ21.5%だと推測することができます。
※注意 しかし、これは、あくまでもひとつの目安にすぎません。なぜなら現在、20~24歳の男性が5年後に実際、結婚しているかどうかは、現在では、わかるはずが無いからです。この推測方法は、あくまでも統計データを元にした推測にすぎません。
※あくまでも目安程度くらいのものとしてお考え下さい。ご了承ください。
男性の場合
20~24歳の男性が5年後に結婚している確率は、およそ21.5%
25~29歳の男性が5年後に結婚している確率は、およそ25.1%
30~34歳の男性が5年後に結婚している確率は、およそ11.0%
35~39歳の男性が5年後に結婚している確率は、およそ3.9%
40~44歳の男性が5年後に結婚している確率は、およそ2.4%
45~49歳の男性が5年後に結婚している確率は、およそ3.5%
50~54歳の男性が5年後に結婚している確率は、およそ3.7%
55~59歳の男性が5年後に結婚している確率は、およそ2.0%
女性の場合
20~24歳の女性が5年後に結婚している確率は、およそ28.4%
25~29歳の女性が5年後に結婚している確率は、およそ25.2%
30~34歳の女性が5年後に結婚している確率は、およそ8.6%
35~39歳の女性が5年後に結婚している確率は、およそ1.7%
40~44歳の女性が5年後に結婚している確率は、およそ1.6%
45~49歳の女性が5年後に結婚している確率は、およそ2.1%
50~54歳の女性が5年後に結婚している確率は、およそ2.4%
55~59歳の女性が5年後に結婚している確率は、およそ1.4%
以上のデータで、昨今、生涯独身で過ごす、男性と女性が増えていることがわかりましたが、では、結婚する人は、何歳ぐらいで結婚しているかについて調べてみました。
次で説明します。
平均初婚年齢について
男性、女性が、初めて結婚する年齢について調べてみました。
平均初婚年齢の推移!
年度 | 男性 | 女性 | 男女の年齢差 |
2015年度 | 31.1歳 | 29.4歳 | 1.7歳 |
2014年度 | 31.1 | 29.4 | 1.7 |
2013年度 | 30.9 | 29.3 | 1.6 |
2012年度 | 30.8 | 29.2 | 1.6 |
2011年度 | 30.7 | 29.0 | 1.7 |
2010年度 | 30.5 | 28.8 | 1.7 |
2009年度 | 30.4 | 28.6 | 1.8 |
2008年度 | 30.2 | 28.5 | 1.7 |
2007年度 | 30.1 | 28.3 | 1.8 |
2006年度 | 30.0 | 28.2 | 1.8 |
2005年度 | 29.8 | 28.0 | 1.8 |
2000年度 | 28.8 | 27.0 | 1.8 |
1995年度 | 28.5 | 26.3 | 2.2 |
1990年度 | 28.4 | 25.9 | 2.5 |
1985年度 | 28.2 | 25.5 | 2.7 |
1980年度 | 27.8 | 25.2 | 2.6 |
1975年度 | 27.0 | 24.7 | 2.3 |
参考資料:厚生労働省「人口動態統計」
上記の資料を元に表を作成しています。
上記の表からわかること
平均初婚年齢も少しずつ上がってきている。
10年前に比べると平均初婚年齢は、男性では、1.3歳、女性では、1.4歳上昇している。
結婚する?しない?好きな方を選択すればよいのでは!?
現在、生涯未婚率が増えている理由としては、
●女性の社会進出
●生き方の多種多様化
●経済的な理由
などがあると思います。
気がかなりなのは、将来的な日本の人口!
今のままだと、日本の人口は、どんどん減っていくことでしょう。
現在の日本の人口は、約1億2千7百万人ですが、割と近い将来の
2060年には、日本の人口が、9千万人を割ってしまうと予測されています。
しかし国が、本気で、日本の人口問題、少子高齢化などを危惧しているなら、
若い人がもっと結婚しやすいように!結婚して子供を生んでも経済的に困らないよ
うに援助を強化するべきだと思います!
ただ、最終的に私が思うことは!
独身の人でも幸せな人はたくさんいますし、もちろん既婚者でも幸せな人はたくさんいます。どの幸せを選択するかは、結局は、自分次第だと思います。