Windows XPやWindows 7では、PCをシャットダウンする際、もっと簡単に素早くできたと思うのですが、Windows10では、初期設定では、それができません。
色々試してみたのですが、XPや7の時は、直感的にできたのですが、Windows10の場合、それができませんでした。
例えば、Windows10で、PCをシャットダウンする際は、
1、「スタートボタン」をクリック、
2、「電源」をクリック
3、「シャットダウン」をクリック
という3つの作業が必要になります。
さらに、面倒なのが、ネットに接続する際です。Windows10では、数えてみると、一般的にネットに接続する際には、5つの作業が、必要でした。
※私のネット接続方法の場合です。
もちろん、現在は、スタート画面に「ダイアルアップ」をピン留めしていますが、それでも4回のクリックが必要です。
今回の記事では、Windows10のPCでシャットダウンしたり、ネットに接続する際に、もっと簡単に素早く行う方法について書いてみたいと思います。
※今回の記事では、「シャットダウン」「休止状態」「再起動」「ダイアルアップ接続」などのショートカットを作成する方法について書いていますが、
実行する際は、自己責任で行って下さい。
設定方法を忘れないための、自分のためのメモ代わりでもあります。
目次
Windows10でもっと素早くPCをシャットダウンする方法
先程も少し触れましたが、PCをシャットダウンさせるには、通常は、3つの工程が必要になります。
WindowsXPやWindows7では、簡単にできたはずが、なぜ、Windows10では、できないのか?
少し考えてみると、確か、XPや7では、ショートカットを作成していた気がします。
というわけで、Windows10のショートカットについて調べてみました。
すると、やはり、Windows10にもちゃんとショートカットがありました!
※WindowsXPや7のように直感的に、ショートカットを作るのは難しいですが・・・
Windows10でショートカットを使ってPCを素早くシャットダウンさせるには?
Windows10で素早くPCをシャットダウンするには、やはりショートカットを使うのが簡単な方法のようです。
では、実際に、PCをシャットダウンさせるショートカットを作成してみます!
※ここから先は、自己責任で行って下さい!
1、デスクトップ画面の何もないところで右クリックします。
メニューが開きますので、「新規作成」をクリックして次に、「ショートカット」をクリックします。
2、「ショートカットの作成」の画面が表示されますので、「項目の場所を入力してください」という箇所に以下のコードを入力します。
shutdown -s -f -t 0
そして、「次へ」をクリックします
3、「このショートカットの名前を入力してください。」と表示された下の空欄に、わかりやすい名前をつけて(ここでは、「シャットダウン」とつけてみます)、最後に、下にある、「完了」をクリックします。
4、するとPCのデスクトップ画面に、以下のようなショートカットのアイコンが作成されます。
これで、上記のアイコンをダブルクリックするとPCがシャットダウンするようになりました。
※3つの工程から1つの工程でPCをシャットダウンさせることができるようになりました!
5、このままでも特に問題ありませんが、アイコンの見栄えをもう少し、よくしたい方は、上記のシャットダウンのショートカットのアイコンの上で右クリックします。
そして、「プロパティ」をクリックします。
6、以下のようが画面が表示されますので「アイコンの変更」をクリックします。
すると以下のような表示がでますので、「OK」をクリックします。
※ちなみに「×」をクリックして、この画面を閉じても同じことです。
6、「アイコンの変更」の画面が表示されますので、その中で、好きなアイコンを選んで、クリックします。クリックすると青色になり選択されます。
選んだら、「OK」をクリックします。
※恐らく、シャットダウンは、電源関係なので、上の図の赤いアイコンを選ぶ方が多いのではないでしょうか?
もちろん、他に適当な画像ファイルがある方は、それをアイコンの画像として使うことも可能です。
7、「シャットダウンのプロパティ」の画面が表示されますので、「OK」をクリックします。
8、以下のように、ショートカットのアイコンが、先程、自分が選択したものに変化しています。
ちなみに、上記は、「シャットダウン」の場合ですが、電源関連には、「スリープ」「休止状態」、「再起動」等があります。
それらのショートカットも作りたい方は、上記の「手順2の場面」で、以下のコードを入力します。
「スリープ」のショートカットコードに関して!
「スリープ」に関しては、恐らく、基本的に、Windows10標準機能でのショートカットコードはないと思われます。
ショートカットを作成する方法がないわけではありませんが、別途に「psshutdown.exe」というアプリケーションをダウンロードする必要があるようです。
また、ネットでも色々調べて、それらの「スリープ」のショートカットコードをいくつか試しましたが、残念ながら、私のPCでは、すべて「休止状態」なりました。
※もちろん、「休止状態」を無効、有効、両方の状態で試しました。
そのため、私は、「スリープ」に関しては、ショートカットではなく、通常の方法で「スリープ」を実行しています。
「休止状態」のショートカットコード
shutdown /h
※Windows10では、PCによっては、初期設定では、電源メニューに「休止状態」がない場合もあります。「休止状態」を有効にする方法については、次の章で説明しています。
「再起動」のショートカットコード
shutdown /r /t 0
※コードの内容が、同じでも、ところどころ、「-」が「/]になっている場合がありますが、どちらを使っても問題ないようです。
上記のショートカットを作成して、実際に試してみましたが、私のPCでは、すべて正常に作動しました!
ショートカット:「シャットダウン」「再起動」「休止状態」
ちなみに、Windows10の初期設定では、「休止状態」は、無効になっている場合があります。
参考までに、私の所有するPCですが、初期設定では、以下のようになっていました。
デスクトップパソコン:「休止状態」は、無効。
ノートパソコン:「休止状態」が有効。
私のデスクトップパソコンでは、以下のように「休止状態」を有効にしています。
追加補足!
もし「シャットダウン」のショートカットを使用してPCの起動がやや遅くなった場合は?
もし、「シャットダウン」のショートカットを作成して、PCの起動が少し遅くなった方は、「高速スタートアップ」を有効にしているためです。
以下の章(2つ下の章)で説明しています。
「Windows10で「シャットダウン」のショートカットを作成する際の注意事項!PCの起動が遅くなった場合は!」の章で、「高速スタートアップ」有効を活かすショートカットを作ってみるといいと思います。
私は、Cドライブが、SSDですが、「高速スタートアップ」をあえて有効にしていますが、ちゃんと以前のスピードでPCが起動するようになりました。
ちなみにショートカットを利用しない、通常の方法で、「シャットダウン」する際は、「高速スタートアップを有効」が優先されます。
※「高速スタートアップ」を有効にしている場合
Windows10のPCで休止状態を有効にするには
ちなみに、「休止状態」を有効にする方法は、とても簡単です。
1、タスクバーの左側にある検索欄に「電源オプション」と入力します。
2、「電源オプション」をクリックします
この時、何度も使う場合は、上の図で「スタートにピン留めする」をクリックすると、スタート画面からすぐにアクセスできるようになります。
3、電源オプションの画面が開きますので、「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
4、システム設定の画面が開きますので「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
5、すると「シャットダウン設定」が変更できるようになりますので「休止状態」にチェックを入れて「変更の保存」をクリックします。
この画面で、現在、「休止状態」を有効にしている方は、無効にすることもできます。
Windows10で「シャットダウン」のショートカットを作成する際の注意事項!PCの起動が遅くなった場合は!
「シャットダウン」のショートカットを作成して、少ししてから気が付いたので、追加事項として、ここに記載します。
「シャットダウン」のショートカットをしばらく使用しました。
PCには、全く問題は、ありませんでしたが、少し違和感がありました。
それは、PCの起動時間が、20秒ほど遅くなったということです。
しかし、ショートカットを利用しないで、通常の方法でシャットダウンすると以前のように、PCを起動する際、速くPCが起動します。
原因がわかりました!
PCの設定で「高速スタートアップ」を有効にしているか?無効にしているか?の違いで起こります。
※自分のPCが「高速スタートアップ」を有効にしているか?無効にしているか?を調べるには、前章の「Windows10のPCで休止状態を有効にするには」の手順4以降で、確認することができます。
また「高速スタートアップ」にチェックを入れたり、外したり(有効、無効)の設定も行えます!
ちなみに、初期設定では、「高速スタートアップ」は、有効になっているはずです。
実際にPCの起動時間を計測した結果その1
高速スタートアップを有効にしている場合の次回のPCの起動時間
●先程の「シャットダウン」のショートカットを使った場合、
次回のPCの起動時間:52秒
●ショートカットを使わないで通常のシャットダウンを行った場合、
次回のPCの起動時間:32秒
20秒ほど差が出ました。
※CドライブがSSDなのに、PCの起動時間が遅いのは、セカンドストレージとして、SSDの他に2TBのHDDを設置していることと、セキュリティソフトが、完全に起動するまでの時間を計測したものだからです。
実際にPCの起動時間を計測した結果その2
高速スタートアップを無効にしている場合の次回のPCの起動時間
●先程の「シャットダウン」のショートカットを使った場合、
次回のPCの起動時間:52秒
●ショートカットを使わないで通常のシャットダウンを行った場合、
次回のPCの起動時間:52秒
どちらもPCも起動にかかる時間は同じでした。
●システム設定で「高速スタートアップ」を有効にしているPCの場合
通常の方法で行う「シャットダウン」は、「高速スタートアップ」が当然、有効になります。
しかし先程、紹介したショートカットを利用した「シャットダウン」の際は、「高速スタートアップ」が適用されないで、シャットダウンするようです。そのため次回のPCの起動の際にやや時間がかかることになります。
ショートカットでも「高速スタートアップ」の設定を活かして、次回のPCの起動を速くしたい場合は、以下の「高速スタートアップ」の設定を有効にするショートカットコードを使う必要があるようです。
shutdown /s /hybrid /t 0
実際に、上記のコードでショートカットを作成してみると、次回のPCの起動時間が元通り速くなりました。
※高速スタートアップを有効にしている場合です
高速スタートアップとは!
ちなみに「高速スタートアップ」を有効にすると、シャットダウンする際に、現在のPCの状態の保存が行われ、次回PCを起動する際に高速で起動できるようになります。
そのため、シャットダウン時に、設定の保存作業が行われるため、通常のシャットダウンに比べるとシャットダウンにかかる時間は、やや長くなります。
しかし、色々な理由で、この設定を好まない方もいます。
「高速スタートアップ」を有効にするか?無効にするか迷っている人は、「高速スタートアップとは」などで検索して参考にしてみるといいでしょう。
人によって考え方が違いますので、「高速スタートアップ」を有効にするか?無効にするか?は、どちらの設定がいいとは、一概に言えません。
「高速スタートアップ」を有効にするショートカットを作って試してみましたが、問題なくPCが、今まで通り速く起動するようになりました。
そのため、私は、シャットダウンに関しては、2つのショートカットを作成しています。
参考までに、私のPCのCドライブは、SSDですが、私は、「高速スタートアップ」をあえて有効にしています。
ちなみに、何かPCに不具合があった場合は、通常の完全シャットダウンを行っています。
●システム設定で「高速スタートアップ」を無効にしているPCの場合
最初に紹介したショートカットコードで問題ありません。
どちらのショートカットを利用しても同じでした。
どちらも高速スタートアップが無効のシャットダウンになります。
どちらのショートカットコードを利用してもシステム設定で「高速スタートアップ」を無効にしているので結局、シャットダウン時に「高速スタートアップ」が適用されないようです。
Windows10で素早くネットに接続する方法
Windows10で、PCをシャットダウンさせるときも、初期設定だとやや手間が、かかりますが、ネットに接続する際は、さらに手間がかかります。
※私は、「ダイアルアップ」で、ネットに接続してるので「ダイアルアップ」接続の工程です。
通常、Windows10でネットに接続する際は、色々な方法がありますが、
1、タスクバーの「ネット接続」の丸いアイコンの上で右クリック
2、「ネットワークとインターネットの設定を開く」をクリック
3、画面左の「ダイアルアップ」をクリック
4、ダイアルアップの画面で「青い受話器のような四角のアイコン」をクリック
5、「接続」をクリック
「ダイアルアップ」でネットに接続するには、上記のように、5つの作業が必要です。
しかし、上記の章の「シャットダウン」のようにショートカットを作成すると、かなり簡単にネット接続できるようになります。
その際は、ショートカット作成時に以下のコードを入力します。
やり方は、上記の章で「シャットダウン」のショートカットを作ったときと同じです。
※「ダイアルアップ」で接続する際のショートカットコードです。
ms-settings:network-dialup
ちなみに、「ダイアルアップ接続」のショートカットを作成するとネットに接続する際、今まで、5つの工程が必要だったものが、
1、「ダイアルアップ」のショートカットをダブルクリック
2、「ダイアルアップ」の画面で「青色の四角のアイコン」をクリック
3、「接続」をクリック
というように、わずか、3工程でネットに接続することが可能になりました。
もちろん、ネットを「切断」するときも使用できます。
他の方法で、ネットに接続されている方も恐らく、「ショートカットコード」が存在すると思われます。
他にもまだまだ便利なショートカットがある!
今回の記事を書くにあたって、色々調べてみたのですが、Windows10には、他にも色々なショートカットを作成できる機能があるようです。
もし、今回の記事で、紹介した以外にもショートカットを作成してみたい方は、
「Windows 10 〇〇〇 ショートカット」
もしくは、「Windows 10 〇〇〇 ショートカットコード」
などで、検索すると見つかる可能性があります。
〇〇〇は、実行したいコマンド名です。
例えば、「Windows Update」などです。
その際は、「Windows 10 Windows Update ショートカット」などで検索してみると見つかると思います。