OSが新しくなり、進化するごとに、PCの不具合は、確実に減っています。
私は、OSが、Windows98の頃からPCを使用していますが、当時は、リソース問題などがあり、不具合も多かった気がします。
それが、Windows7くらいから不具合が激減し、非常に安定したように感じます。
Windows10では、さらに安定感が増し、めったにPCの不具合がなくなりました。
それでも、PCを使っていると、たまに不具合が起きることがあります。
以前の記事で書いたように、私も、ついこの間、いきなりPCの電源が落ちました。
そんなときに、決定的な決め手には、ならないかもしれませんが、PCで起きた不具合のある程度の原因を調べる方法が、今のWindowsのOSには、標準で搭載されています。
それが、Windowsのイベントビューアーという機能です。これによりWindowsのシステムログを確認することができます。
例えば、一ヶ月くらい前に、私が使っているPCの電源が、突然、落ちましたが、その日付と、だいたいの時間がわかれば、Windowsのイベントビューアーのログで原因を調べることができる場合があります。
今回の記事では、イベントビューアーの起動の仕方、簡単な使い方について書いてみたいと思います。
目次
イベントビューアーとは?
Windowsのイベントビューアーとは、Windowsのログ(システムログなど)を確認することができるツール(機能)で、この機能により、PCに不具合があった場合、その原因をある程度、調べることができます。
ちなみに、ログで表示されるレベルには、情報、警告、エラー、重大の4種類があります。
情報 < 警告 < エラー < 重大
の順番で、右に行くほど、危険レベルが高くなります。
イベントビューアーの起動方法
起動方法には、いくつかの方法がありますが、どれも簡単です。
1、左下のWindowsのスタートボタンの上で右クリックします。
2、メニュー項目が、表示されますので、その中から「イベントビューアー」をクリックします。それだけです。
※「コンピューターの管理」をクリックしても開いたページの中に「イベントビューアー」があり、そこから起動することもできます。
下の図は、「コンピューターの管理」をクリックした場合
↓
イベントビューアーの使い方!ログで不具合を調べる!
イベントビューアーの中で恐らく、もっとも使用されているのが、Windowsログの中のシステムだと思います。
もちろん、他に興味がある場合は、「Application」など、他の情報を見ることもできます。
このシステムのログを見ると、Windowsの不具合など、色々な情報を見ることができます。
下の図の赤枠の部分をクリックします
Windows ログが開き、その中にシステム(ログ)があります。
上の図の赤枠部分である「システム」をクリックすると以下のように画面中央にシステムログが表示されます。
見づらい場合は、上の図の青い矢印の方向に広げることができます。
また、画面を大きくしたい場合は、画面右上の「□」をクリックすると全画面になります。
全画面にするとかなり見やすくなると思います。
初期設定では、日付順に並んでいると思いますが、上の図の赤枠部分の「レベル」・「日付と時刻」・「ソース」・「イベントID」・「タスクのカテゴリ」の好きな項目をクリックすると並び替えを行うことができます。
※例えば、「レベル」をクリックするとレベル順に並び変わります。
自分が閲覧したい部分を見つけ、クリックするとその個所が青色に変わります。
そして、その下に詳しい情報が表示されます。
上の図だと、一番上の情報をクリックして青色に変わっています。
その下のグレーの画面に詳しい情報が表示されます。
※自分がクリックして選択した部分(青色に変わった部分)の上で右クリックしても同じように詳しい情報が表示されます。
探しづらいときは、フィルター機能を使うこともできる!
フィルター機能でシステムログの絞り込みを行ってみる!
膨大な量のログが表示されますので、探しづらい場合もあります。そんな時は、フィルター機能を使って絞り込みをすることが可能です。
システムのログを表示した状態で
1、右側の画面の「現在のログをフィルター」をクリックします。
2、すると「現在のログをフィルター」という画面が表示されますので、絞り込んで自分が閲覧したい項目にチェックをつけます。
例えば、「エラー」だけを見たいのなら下の図の赤枠部分の「エラー」にチェックを入れます。
そして、最後に「OK」をクリックします。
※その他に、イベントIDの絞り込みも行えます。
これで、「エラー」の項目しか表示されなくなります。
イベントIDとは?
ログを見ると「イベントID」というワードが出てきます。
イベントIDとは、簡単に説明すると、Windowsに起こったイベントを番号で表したものです。
例えば、「イベントID12」 だと、レベルは「情報」、イベントは、「OSの起動」になります。
イベントIDについては、インターネットで検索することで調べることができる場合があります。
例えば、「イベントID 〇〇〇」などで検索すると出てくる場合があります。
※〇〇〇は、番号
さて、Windowsのイベントビューアーについて簡単に説明しましたが、
色々なログがあり、どのログを見ていいかわからない。という場合があるかもしれません。
そんな時には、私は、以下のような方法をとっています。
本当に重要な部分だけを探したい場合は?
私の場合は、まず、PCに不具合があった日付のWindowsのシステムログを調べてみます。
そして、次に、他に、何か重大なレベルの不具合が最近起こっていないかを調べてみます。
その方法ですが、まず、イベントビューアーの真下にある「カスタム ビュー」の左横にある記号のような「>」をクリックします。
下の図の赤枠部分
すると、「管理イベント」が表示されますので、「管理イベント」をクリックします。
「管理イベント」をクリックすると、中央の画面に管理イベントが表示されます。
これは、レベルの高いものだけを表示する機能です。
具体的にいうと、レベルが「警告」以上のものだけを選別して表示してくれます。
つまり、レベルが、「警告」・「エラー」・「重大」の3つだけを表示してくれます。
それだと、先程使ったフィルター機能で、「警告」以上に、チェックを入れるのと同じではないか?と思われるかもしれませんが、少し違います。
管理イベントは、システムログだけではなく、他のすべてのログで「警告」以上のものを表示してくれます。
そのためいちいち、他のログを見る必要がありません。
※ただし、レベル「情報」は、表示されませんので、そこは、注意が必要です。
上記のように、レベルが「警告」 以上しか表示しません。
ちなみに、「管理イベント」を表示している時に、右側の画面の「プロパティ」をクリックすると「管理イベントのプロパティ」という画面が表示されるはずです。
「管理イベントのプロパティ」の画面をよく見ると、「説明」のところに、「すべての管理ログの重大、エラー、および警告のイベント」と表示されているのが確認できます。
すなわち、「管理イベント」が、すべての管理ログから情報収集して、その中で、レベル「警告」以上のものを表示してくれているのがわかります。
なかなか、便利な機能だと思います。